フリーランス

フリーランスエージェントは複数登録しておくべき理由3選

“エージェントを利用する目的はなんですか?”

どうも、フリーランスエンジニア2年目のMakotoです。

私はこれまで派遣社員、正社員、フリーランスと様々な働き方を経験してきましたが、転職の時は必ず仕事を仲介してくれる「エージェント」を利用してきました。
マージンは抜かれますが、コネなしでも希望の仕事を探してきてくれるので利用しない手はありません。

ただ、いざエージェントに登録しようと思っても

エージェントって複数登録したほうがいいの?

と疑問に感じたことはありませんか?

フリーランスにも専門のエージェントが存在していて、私が2019年に独立した際には、まわりに聞いたりググったりして、PE-BANKレバテックの2社に登録しました。

どうして複数登録したのか、3社ではなくて2社に絞ったのか、今回はそのあたりの経験談をお話しします。

複数のエージェントを登録すべき理由

単価の妥当性を確認できる

“あいみつ”という言葉を聞いたことありますか?
“相見積もり”の略で、複数の業者から同じ条件で見積もりをだしてもらい、価格を比べることを指します。

あなたも引っ越しなんかでA社とB社の2社から見積もりをもらって、

A社のほうが安かったんですけどB社だともっと安くなりますか?(ニコ)

とB社の営業さんと交渉したことありませんか?
あいみつを取ることは、より好条件で契約を結ぶための常套手段なのです。

エージェントの場合も同じで、複数社に同じ条件の案件を紹介してもらうと、単価を比較しやすいためその妥当性を判断しやすく、不当なマージンを搾取されている、なんて事態を防ぎやすいです。

加えて、あなたが他のエージェントにも登録しているとわかっている場合、他社に奪われたくないという心理が働き、条件面での相談に乗ってくれたり、スピーディーに対応してもらえる可能性が高くなります。

ちなみに、エージェントに登録すると必ず「他のエージェントに登録しているか」を聞かれます。これは「他社と商談中かどうか」を共有してもらう必要があるためですが、もしその時点で登録してなくても「現時点では御社が1社目ですが、他のエージェントにも登録しようと考えています」などと伝えておいたほうが良いでしょう。

案件の数や特徴が異なる

エージェントによってその特徴は様々です。
案件数、対応エリア、単価、マージン率、福利厚生などの違いはあれど、最も重視すべきは「あなたの探している仕事が見つかるか」です。仕事が決まらないことには何も始まりません。

ですので、まずはあなたの住んでいるエリアをカバーしていて、案件数が多そうなエージェントを登録することになります。その上で、エージェントごとの案件の特色を確認してみると良いでしょう。

エージェントごとの案件の特色って例えばどんなこと?

PE-BANKは1989年(平成1年)設立で、フリーランスエージェントのパイオニアですので、大手企業や業務系の案件が多いイメージです。

レバテックは業界最大手だけあって案件数はトップクラスです。大手企業からスタートアップまで幅広い案件を保有しているイメージ。私の場合、一つ目にいきなりWeb系企業のハイスキル案件を紹介されました。当然、面談で落ちましたけど・・・

複数のエージェントに登録している場合、全く同じ案件を紹介されることもよくありますが、それは先にお伝えした単価比較ができるから良いとして、そのエージェントしか持っていない案件というのもありますので、そういう意味でもエージェントは複数登録して間口を広げておくのが賢い選択だと思います。

福利厚生なんかも大事だけど仕事が見つかることが最も重要

サービス品質が異なる

これは言葉を選ぶところですが「サービス品質」というワードをチョイスしてみました。

フリーランスエージェントは駆け出しの時期は特に頼りになる存在ですが、他の企業と同じようにエージェントによって社風も異なるでしょうし、私たちと接してくれる営業さんもその会社の特徴が出たりします。

単純に営業さんと相性が合うかどうか、っていうガチャ的要素もあるのですが、ここでお伝えしたいのは、案件紹介、面談対策などコミュニケーションのスタイルがエージェントによって異なるので、そのあたりも自分に合ったエージェントかどうか見極めるために複数登録してみるのが良いと思います。

私はPE-BANKとレバテックの2社しか登録していませんが、この2社の違いというのは意外とありました。

まず、PE-BANKですが、一言でいうと「親切・丁寧」といった感じです。一番最初は説明会に参加したのですが、人を大事にしているというか、エンジニアを大切に思ってる会社なんだろうなぁという印象を持ちました。長年、フリーランスエージェントとして牽引しているだけあります。

ただ、少しアナログな部分を感じました。案件紹介など、営業さんとのやりとりは初めは基本PCメールでしたが、スマホでカジュアルにやりとりしたかったので途中からショートメールに変えてもらいました。このあたり営業さんによるのかもしれませんが、少し堅苦しさみたいなのもありますね。

いっぽう、レバテックはどうだったかというと、「今風な会社」の印象を受けました。ボキャブラリーなくてすいません。。営業さんとの面談、質疑応答、案件紹介などかなりシステマチックにテンポよく進んだように記憶していますし、いただいた名刺にはLINEのQRコードが書いてあって、それ以降のやりとりは全てLINEでした。

LINEで紹介してもらった案件で興味がある場合は面談を設定してもらうのですが、その面談日の調整~面談~結果連絡までの対応もとてもスピーディーで、驚いたのを覚えています。

最も好印象だったのは、私がフリーランス初めてという点も理解頂いていたので、初面談の前には次のような面談対策の連絡をくださいました。(余談ですが、フリーランスの場合、面談というより”商談”と呼んだほうが適切かもしれません)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

内容は当たり前のことかもしれませんし他の皆さんにも送っているかもしれませんが、冷静になって「準備しとかなきゃ」という気持ちになりますし、こういうフォローは嬉しいですよね!

まあ、私の場合は期待に応えることができず、レバテックから紹介してもらった案件は見事に玉砕したのですが、残念通知を頂いた時も前向きな言葉をかけて頂いて、励みになりました。

ということで、「サービス品質」に関しては私の経験談が少しでも参考になれば嬉しいですが、先に挙げた「正当な単価で望んでいる仕事が見つかること」が最優先ですので、このあたりは参考程度にとどめて頂ければと思います。

複数登録するなら気を付けておきたいポイント

複数登録したほうが良さそうなことはわかったけど、たくさん登録しておいたほうが有利なの?

いえ、多ければ多いほど良いというわけでもありません。
エージェントが複数になると、当然ながら営業さんからの案件紹介の連絡も増えますよね。そこでぶち当たる壁が「面談のスケジュール調整」です。

例えば、同じタイミングで紹介された別々の案件の面談希望日がバッティングしているとか、A社との面談が直近に入っているので、B社との面談を後ろにずらすとかいったことがあります。

フリーランスの面談はだいたいの場合は1週間以内にセッティングされる事が多く、私のイメージでは2~3日後くらいが多いと感じています。調整がつかず面談日を遅らせた結果、他の方で決まってしまった、なんてこともあり得ます。

そしてもう一つ、エージェントの営業さんの「心理的ハードル」の問題です。
エージェントに登録する際「他のエージェントに登録しているか」を必ず聞かれるとお話ししました。営業さんの立場からすると、(想像でのお話しですが)何人ものエンジニアをかかえて顧客に提案している中で、確度の低そうな人=複数登録している人、他社の面談が先に入る人は優先順位が下がってしまうと思うんですよね。

とはいえ、先にお伝えしたメリットは活かしつつ効率よく案件を探したいでしょうから、登録するエージェントの数は2~3社程度にとどめておくのがベストだと思います。

私の場合、2社は必ず登録しようと決めていて、いざ、案件を紹介して頂いて並行し始めると、次のようなことがわかったり感じたので3社目の登録は見送りました。

・重複案件が意外と多い

・営業さんとの連絡のやりとりが大変

・3社以上になると商談状況の共有が面倒そう

まとめ

今回は、複数のエージェントを登録する場合のメリットを3つお話ししました。

私の考える”エージェントを利用する目的”は「正当な単価で望んでいる仕事を素早く見つけるため」です。そのために、複数のエージェントを利用したほうが良いと考えています。

また、エージェントが私たちに仕事を紹介してくれるのはビジネスのためです。このことを忘れずにエージェント側の立場も想像して理解した上で、複数のエージェントを活用してみてくださいね!

それでは、また。