フリーランス

フリーランスエージェントを利用する上で知っておきたい心得

“自分フィルタを構築しよう”

どうも、フリーランスエンジニア2年目のMakotoです。

フリーランスとして独立する時、ほとんどの人が「エージェント」を利用して仕事を探すことになると思います。希望の職種、エリア、単価などを伝えておけば、営業さんが勝手に仕事を探してきてくれますし、面倒な事務手続きも代行してくれて便利です。

良い条件で仕事を見つけるためのコツってあるの?

エージェントは膨大な案件の中からあなたの希望条件に合う案件をマッチングしてくれるのですが、先に結論をお伝えすると

・自分の市場価値を把握する

・希望条件は強気で伝える

・相手もビジネスでやっていることを理解しておく

という点をおさえておくことが大切です。

つまり、しっかりと自分の中の「基準」を設けて、ある程度「交渉」しないとエージェントに言いくるめられてしまい、一つ二つ妥協した案件を持ってこられてしまうハメになります。

そのあたりの心得について、今回も経験談をまじえながらお話ししていきます。

市場価値を把握する

スキルシート公開の記事でもお話ししましたが、自分の持つスキルの需要や市場価値(相場)を把握しておくことは大事です。

https://mimitoko.net/skill-sheet-publish/

自分の求めている仕事の相場がいくらくらいなのかチェックしておきましょう。といっても方法は簡単で、ネットで検索するだけです。

私の場合、PE-BANKレバテックなどエージェントごとのサイトで案件検索して「ふむふむ、こんな感じか」とながめていましたが、今は、各エージェントを網羅的に検索できる「フリーランススタート」という素敵なサービスもあり、UIもわかりやすくて良さげですね。

たとえば、大阪のAWS案件を検索してみるとこんな感じ。
57件あって、だいたいが55~65万円の間であることがわかります。

 

東京に条件を変えるとほとんどが65万~ですね。。80万、90万もごろごろ。
開発言語、インフラ、勤務地、キーワードなどで検索できますので、相場感をざっくりと把握しておきましょう。

希望条件は強気で伝える

ここでいう「強気」とは、たとえば、希望単価を高めに言っておくみたいな交渉術もありますが、「自分の伝えた希望を簡単に妥協しない」という意味合いもあります。

IT業界は人手不足です。多少経験が少なくとも、強気でいくくらいがちょうどいいです。あらかじめ希望条件を決めておいて、それをしっかりとエージェントに伝えましょう。

私が利用したエージェントはPE-BANKレバテックの2社。
プロフィールスキルシート公開記事でもご紹介しているとおり、私のスキルセットは「Azure設計・構築1年」でした。運用も合わせると2年ちょいくらい。

私の経験談を踏まえて順番に見ていきましょう。

希望条件1:単価

クラウド案件の相場は大阪では60万円前後といった感じでした。
ですので、希望単価も60万円で押し通そうかと思ったのですが、実務経験が1年しかないのと、そもそも開発案件に比べてインフラ、特にクラウド(Azure)は少なかったので、最低ラインを「55万円」に設定し、希望単価55万円以上でエージェントに伝えました。

営業さんは、

わかりました!頑張って希望単価以上の案件を探します!

といったトーンでいったんは引き受けてくれるのですが、案件探しの過程で

単価の最低ラインはいくらでしたっけ?
55万円でお願いします(キリッ)

・・・数日後・・・

下限は55万とお聞きしてましたが変わりないですか?予算都合上、55万以下の案件もあるので念のため確認です。
55万円でお願いします(キリリッ)

みたいなやりとりがありました。いや最初に言いましたやん、っていう。

エージェントに登録する時に伝えていても、このような常套文句?で心を揺さぶってくるので、毅然とした態度で臨みましょう。笑

相手もビジネスとしてやっています。クライアントにエンジニアを紹介してマージンを売上としているわけです。エンジニアが長いこと働いてくれればそれこそ何もしなくても毎月売上が入ってくるチャリンチャリンのビジネスなわけですよ。

その売上を少しでも増やすためにエンジニアの単価を下げようとすることもあるでしょう。単に思っていた相場観とズレている場合もありますが、希望単価を下げる時は、本当に案件が見つからなかった時で良いと思います。

面談もしていないのに割と序盤からこういった駆け引きに遭遇してしまったら、いったんは改めて希望単価をハッキリ伝えて、うまいこと受け流しましょう。

希望条件2:職種

私の武器はAzureだったので、希望職種は「インフラエンジニア」のクラウドに限定しました。あわよくば、需要の高いAWS案件も狙う感じ。

エージェントの持つ案件数は圧倒的にJAVAやPHPなどの開発案件が多く、インフラは全体の1~2割といった感じでした。(少なくとも当時は)

その中でもさらにクラウドに限定したので内心は

仕事見つかるんだろうか・・・

と不安でいっぱいでした。
そんな心情を察しているのか、速攻でオンプレ案件を紹介されました。

オンプレミスとは

自社でデータセンターなどにサーバを設置する利用形態のこと。略して”オンプレ”と呼ぶことが多く、クラウドの対義語としてもよく登場する。

PE-BANK、レバテックどちらともです。ほんとビックリですよね。

オレの話聞いてるのか~!

って思いましたが、ぐっとこらえて「クラウドしか考えていません」とお断りしました。この先の需要を考えたらクラウドのほうが絶対に有利だと考えていたためです。

エージェント登録直後にありがちなのかもしれませんが、「とりあえず紹介しておけ」みたいな風潮をめっちゃ感じたので、このへんもそういうもんだと思ってうまいこと受け流しましょう。

希望条件3:勤務地

勤務地の希望はドアツードアで1時間以内にしました。

大阪の場合、ほぼ市内に案件が集中していて、私も市内在住なので通勤時間の条件はあまり問題にはなりませんでした。

コロナの影響でリモートワークになる前は電車通勤していましたが、頑張ればチャリでも通える距離。雨の日はつらいけど。

ただ、京都で未経験OKのAWS案件がきた時は少し心が揺れました。通勤時間は1時間超えで、単価は55万くらいだったと思います。結局、Azure案件で決まって流れてしまったのですが、もし全然決まらなかったら勤務地は妥協していたと思います。

フリーランスになっても「毎日電車で1時間以上」なんてなんだか理想とのギャップを感じてしまうかもしれませんが、55万円もらいながら実績積めるなんて最高だなと。(交通費が高くつく点は注意点ですね)

ちなみに、これも「職種」の話と同じで、「1時間以上かかるやん」みたいな案件もチラホラきたので、自分フィルタでパパっと捌きましょう。

まとめ

今回は、フリーランスエージェントを利用する上で知っておきたい心得についてお話ししました。おさらいしておきましょう。

・自分の市場価値を把握する

・希望条件は強気で伝える

・相手もビジネスでやっていることを理解しておく

今回取り上げたもの以外にも細かい希望条件はあると思いますが、おそらくどのエージェントでも多少「ブレた」条件で案件を紹介されることがある点を心得ておいたほうが良いのと、たとえば残業時間など、実際に面談で感触を確かめないと実際のところわからないものもあることを認識しておきましょう。

絶対に譲れない条件、多少は融通が利く条件など、あなたなりの基準をしっかり設けて、案件紹介、面談をこなす中で「もっと強気で交渉してもいけるかも」とか「難しそうな場合はこの条件は緩めてみよう」といった感じであなたなりにチューニングしていくのが良いのではないでしょうか。

それでは、また。