フリーランス

現役エンジニアが語るフリーランスで働くメリット3選

 

“あなたのやりたいことは何ですか?”

どうも、Makotoです。
私はいま、大阪で”フリーランスエンジニア”として週4で働いています。
独立してもうすぐ1年半になります。

フリーランスエンジニアと聞いても

・フリーランスって稼げるの?

・突然仕事がなくなってしまったりしないの?

と疑問に思われる方も多いのではないでしょうか?

私も最初はわからないことだらけで不安でした。。

今回はそんな私の経験を踏まえてフリーランスエンジニアとして働くメリットについてお話しします。これから転職を考えていて、フリーランスという働き方に興味がある方は是非最後までご覧ください!

フリーランスで働くメリット

年収を簡単にアップできる

いきなりカネの話をすると胡散臭いと思われるかもしれませんが、このメリットなしにフリーランスは語れません。

ITエンジニアのお仕事の仲介サービス(エージェント)で有名なレバテックフリーランスに登録して稼働しているエンジニアの平均年収は862万円とされています。
月収ベースだと71.8万円。

もちろん、いきなり誰でもこれくらいの単価が期待できるわけではありませんが、
平均が71.8万/月ですよ?すごくないですか?

ただし、当然ながらこの単価は参画する案件や地域、その人のスキルなんかで変わってきます。特に地域。需要の高い関東圏は案件の数が多く、高単価になりやすい傾向が顕著にあって、逆に地方になると都心の1割減くらいが相場のイメージ。
関西だと60~65万くらいってところでしょうか。

かくいう私は、正社員で働いている時の月収は約32万でしたが、初めて参画した案件の単価は60万円と2倍近くになりました。

ちなみに、私がお世話になっているのはPE-BANKというエージェントです。
レバテックにも登録していますが、PE-BANKに紹介してもらった案件が先に決まりました。

やりたい仕事を選べる

転職する時に私が最優先したのはコレです。
サラリーマン時代、私はシステムの「ヘルプデスク」という仕事を中心にやっていました。

ヘルプデスクというのは、ユーザーからの問い合わせを電話やメール等で受け付けて、問題を解決してあげる役割の仕事です。受付や定型回答を行うオペレーターと、オペレーターで解決できない質問や障害の調査を行う技術担当に分かれていて、私は技術担当でした。

そこそこの年齢になるとメンバーの教育や管理、プロジェクトのリーダーを任されたりするようになりましたが、ずーーっと心の中でこう思ってたんでですよね。

安西先生、もっと技術的な仕事がしたいです。。

技術担当といえど、ヘルプデスクに求められるのは出来上がったシステムの仕様理解であったり、障害切り分けの「勘どころ」みたいな部分がスキルとして重要視され、ITの知識で言えば広く浅くで十分なんですよね。

そんなわけで、紆余曲折あり、開発チームに異動させてもらったりしたのですが、
次の理由から転職を決意しました。

・人に仕事を決められるのではなく自分で選択したい

・自社以外のシステムの構築も経験してみたい

・やらなくても良い雑務が多い

私の場合は、「Microsoft Azure」というクラウド技術の経験が少しあったので、クラウドの案件に絞って仕事を探しました。

例えば、いま流行りの「AWS」の案件をやってみたいなぁと思えば、AWSの案件を探して参画すればいいわけです。さすがにゼロベースでは厳しいので、やってみたい技術は普段から学習しておく必要がありますし、多少の経験を求められることにはなりますが、ここで重要なのは自分のキャリアをコントロールしやすいという点です。

フリーランスエンジニアの場合、基本的にはプロジェクト期間に従って数か月から数年で案件を渡り歩くのが当たり前なので、様々なシステムや技術に触れる機会が多くなりますし、職場を転々としても経歴に傷がつかない点も見逃せないメリットの一つですね。

技術分野を選択できるのは正社員の転職でも同じなのでは?

はい。それはその通りです。
ただ、いざ入社してみたら仕事内容が思ってたのと違っていた、というのはよく聞きますし、ましてや人間関係(特に上司)なんて当たり外れの「ガチャ」でしかありません。そういった場合の“フットワークの軽さ”もフリーランスの魅力の一つです。逃げるのも大事。

また、案件探しは最初はエージェントを利用するのがベストです。
希望の職種、エリア、報酬などを伝えておけば、営業さんが勝手に仕事を探してきてくれます。PE-BANKなど、無料の相談会を定期的に開催しているエージェントもありますので、まずは、登録してみることをオススメします。

2社以上のエージェントに登録しておけば案件に困ることはないでしょう。

働き方の融通がきく

「フリーランス」と聞くと、好きな時間に起きて自宅で仕事しているようなイメージを持たれるかもしれませんが、ほとんどのフリーランスエンジニアの働き方はサラリーマンと変わらないと思います。

私の場合、いわゆる「客先常駐型」で働いています。
知識・スキルをもって、ユーザーの課題を解決してあげるのが役割です。
ふつーに電車に乗って通勤して、お客さんのオフィスでパソコン広げて仕事をしていました。1年目までは。

2年目からは、交渉して週4勤務にしてもらいました
1年間の実績もありますし、IT人材は不足しているので「週4でも居てもらいたい」と思って頂けたのではないでしょうか。休みの日は副業や自己研鑽に時間を使っています。

また、このご時世なので、現在はリモートワークで働いています。
これはIT業界のメリットでもあり、フリーランスでなくともそれなりのインフラが整っている会社では当たり前のように行われている取り組みですが、例えば、地方に移住したいとか、ライフスタイルの変化によって住む場所が変わったとしても、リモート前提で働きやすいのがフリーランスの特徴でもあります。

自分で商品やサービスを提供・販売していたり、blogやYoutubeだけで生計を立てている人なんかは、それこそ働く時間や場所、休みはぜーんぶ自分で決められるのだと思いますが、自分を律することができる強い意志や習慣づけがないとツライでしょうね。

私は完全自由 = 堕落してしまうタイプなので今の働き方が性に合ってます。笑

フリーランスで働くデメリット

メリットがあるのはわかったけどデメリットもあるんじゃないの?

はい。あるにはありますが、1年半を振り返ってみるとどれも大きなデメリットではないと感じています。転職時、私がデメリットだと感じていた部分を見ていきましょう。

収入が不安定

日本労働組合総連合会が2020年2月20日に発表した調査結果「ネット受注をするフリーランスに関する調査2020」によると、フリーランスとして働く上で不安に思うことは「収入が不安定、低い」が全体の48.2%でぶっちぎりの1位でした。

この調査の対象は「ネット受注するフリーランス」とあるので、クラウドソーシングなどネットで仕事を仲介するサービスを利用して業務を受注している方々を指していると思われます。

収入が低い(叩かれやすい)のはクラウドソーシングならではの悩みだとしても、「収入がいつか途切れるかもしれない」という不安定さはものすごく共感できます。

ただ、これって正社員と比較した場合の「不安定」ですよね?
このご時世、終身雇用は崩壊と言われていますし、正社員は安定と思われていた10年ほど前でも私は当時の会社で倒産を経験しています。給料が支払われず、大変な思いをしました。

少し乱暴かもしれませんが、正社員であってもいつリストラされるかわからないし、フリーランスもいつ契約終了になるかわかりません。

この不安を解消するには、例えば、自己研鑽して自分の市場価値を高めておく、副業などで収入源を増やしてリスク分散しておく。ありきたりかもしれませんが、そうやって何か行動しないと何も変わらないと思うんですよね。悩んでいるヒマがあったら行動あるのみです!

有給がない

サラリーマンの場合、勤続年数にもよりますが、最大で20日間/年の有給が与えられますよね。フリーランスには有給休暇はありません。

ということは、病欠で休んだらそのぶん報酬が減額されるの!?

これはケースバイケースです。
フリーランス案件の場合、ほとんどが精算幅という概念に従って支払いが行われます。
例えば、140h-180hという精算幅の案件の場合、月の稼働時間が140時間~180時間の間に収まっていれば、契約通りの単価が報酬として支払われます。

もし、たくさん残業して180hを超えるとその分が報酬に上乗せされ、逆に140hに満たない場合はその分が減額される仕組みです。

精算幅が140h-180hの場合、営業日数が多い月であれば1日~2日休んだとしても140hを超えるので減額はされないということになります。

逆に、8月(お盆休み)や12月、1月(年末年始)など、営業日数の少ない月に休んでしまうと140hを下回ってしまって減額されることもありますが、だいたいの月は精算幅の中で調整できる、という状況なので、大きなデメリットとして捉える必要はないでしょう。

ちなみに、私は有給を「休んだ場合に会社が負担してくれるコスト」だと考えていて、フリーランスの場合は報酬に含まれている、というように割り切っています。

退職金がない

最近は確定拠出年金(企業型DC)で積み立てて自分で運用してね、という会社が多いと思います。

退職金は退職時にまとめてもらえる一時金のこと。
確定拠出年金は会社が掛金を毎月積み立て(拠出)してくれて、従業員が自ら運用を行うことができ、60歳を過ぎると受け取ることができる年金のこと。(iDeCoの企業版)

ざっくり言うと、最後にまとめてもらえるか、少しずつ積み立ていくかの違いがありますが、結局、会社があなたの老後資金を負担してくれている、という点では共通です。

フリーランスだと自分で老後資金を貯めないといけないんですよね?

それはその通りなんですが、ちょっと待ってください。
先の有給の話にもつながるのですが、会社が負担する次のコストは本来は給与として受け取るべき金額だった、という風に考えることもできます。

・厚生年金

・健康保険

・確定拠出年金(退職金)

厚生年金も健康保険料も会社と従業員が半分ずつ負担することになっていますので、あなたの給与明細に載っている天引きの金額はあなたの負担分、残りの半分は会社が支払ってくれています。(社会保険料、トータルで毎月どんだけ支払ってんねん、って感じです)

確定拠出年金や退職金も同じで、あとでお金を受け取れる制度ですが、本来はあなたの収入である一部を控除されていると考えることができます。

会社が負担している社会保険料の半分、天引きされている残り半分、会社が拠出してくれている確定拠出年金、ぜーんぶ足すと、あなたの本当の「月収」が見えてきます。

会社が負担してくれてるわ、ラッキー!

そう思っていたならたぶんヤバイです。恥ずかしながら私はなんとなく得しているような気持ちでした。

冒頭にフリーランスの単価が高いことをお話ししましたが、このからくりは、企業負担コストがないことの裏返しでもあるんですよね。

なので私は、フリーランスに退職金はない = そのぶん単価が高いと考えていて、
iDeCoなどを利用して己で老後資金を準備するのも、別の投資にまわすのも、全部使ってしまうのも自由、人それぞれというわけです。(国民年金は払う必要がありますよ)

福利厚生がない

これはすでにご存じの方も多いかもしれませんが、フリーランスの案件を紹介してくれるエージェントは最近では福利厚生にも力を入れていて、大手のエージェントではかなり手厚いサービスを受けることが可能です。

エージェントによって様々ですが、例えば、確定申告の無料サポート、健康診断の受診費用補助、ITセミナーの参加費用補助などがあります。

私のお世話になっているPE-BANKでは独自の共済会制度というものがあり、病気や入院など医療保険と同等の保証を受けることができて、しかも、そのへんの医療保険よりリーズナブルです。

圧巻なのがMidworksというエージェントのサービス。

・社会保険料の半額負担

・クラウド会計ソフトfreee無料

・フリーランス協会のベネフィットプラン無償提供

・契約単価80%の給与保証制度

イヤ、すごすぎでしょ。”正社員並みの保証” をうたっているだけあります。

Midworksの案件は今のところ関東圏中心ですが、今年2020年2月5日に大阪梅田に拠点をオープン、関西エリアに上陸ということで、大阪在住の私としては今後の動向に注目です!

とまあ、福利厚生に関してはほぼ心配は無用なのですが、強いて挙げるなら「交通費」を全額負担してくれるエージェントは今のところ聞いたことありません。経費にはなりますけど。

確定申告をする必要がある

確定申告、めんどくさそうですね。
これは誰しもが通る道ですが、解決策をお伝えします。

税理士に丸投げしてください。

これですべて解決します。相場は記帳するボリュームにもよりますが年間10万円前後です。

これまで述べたデメリットに関しては私はあまり気にしなかったですが、
確定申告や記帳についてはまわりに聞きまわったり、マネーフォワードやFreeeの無料版を使ってみたりして、それなりの時間を費やしました。

最近の会計ソフトはよくできていると思うんですが、やっぱりね、めんどくさいんですよ。
会計ソフトの使い方を覚えるとか、記帳する時間とか、確定申告にかける時間を10万円で買っていると考えましょう。その時間を自分のやりたいことにつぎ込むほうがよっぽど賢い選択ではないでしょうか。Time is Money.

まとめ

いかがだったでしょうか。
今回は私の経験談を元にフリーランスで働くメリット/デメリットをお話ししました。

フリーランスこそが最良の選択だ!と主張しているのではなく、サラリーマンにはサラリーマンのメリットがあります。どちらの働き方が向いているのか、ぜひ考えてみてください。

この記事でお伝えしたかった裏テーマは「あなたのやりたいことは何ですか?」ということです。
冒頭にいきなり出てきて何のことかわからなかったかもしれません。自分のやりたいこと(仕事)があって、もしそれがなかなか実現できない場合、フリーランスという働き方はあなたのその「やってみたい!」を後押ししてくれるかもしれません。

なんか大変そうに聞こえる「フリーランス」ですが、実際になってみるとそれほどでもありませんでした。この記事を読んでフリーランスに対するハードルが少しでも下がれば幸いです。

それでは、また。